2020年3月よりフィデリティ投信よりテンバガー(株価が10倍になることを期待する銘柄)を期待する銘柄に投資をする投資信託「フィデリティ・世界割安成長株投信」が販売されました。
テンバガーとは株価が10倍になると期待する銘柄のことです。元来は野球1試合で10塁打上げることを意味する言葉で、フィディリティのポートフォリオ・マネージャーであったピーター・リンチが使い始めたと言われています。
本ファンドのファンドマネージャーはそのピーター・リンチの愛弟子と言われるジョエル・ティリングハストです。そのティリングハストが設定来で運用し米国で30年以上運用実績のある「フィディリティ・ロープライス・ストック・ファンド」の累積リターンは1989年12月以降で約35倍となってます。同期間のS&P500種株価指数は約16倍なので、市場平均を大きく凌駕しています。
「Big Money Think Small」に著した5つの投資原則
・己を知ること。どのように結論に至ったのか、そして、どのように自己欺瞞に陥るかを知ること
・自らの専門性に基づいて判断すること。理解していないことに投資しないこと
・信頼に足る有能な仲間や協力者を選ぶこと
・本質的に欠陥のある投資を見出し、避ける方法を学ぶこと
・割銘柄を常に探し求め、誤った価格付けがなされている銘柄を見出すことが投資家の第一の責務であることを肝に銘じること
このほど2020年4月末時点の運用報告書が初めて開示となり現時点での組み入れ銘柄が判明しました。
銘柄 | 国 | 業種 | 比率 | |
1 | アンセム | 米国 | ヘルスケア | 3.0% |
2 | シンクロニー・フィナンシャルズ | 米国 | 金融 | 2.9% |
3 | 伊藤忠商事 | 日本 | 資本財・サービス | 2.7% |
4 | メットライフ | 米国 | 金融 | 2.6% |
5 | アレクション・ファーマシューティカルズ | 米国 | ヘルスケア | 2.5% |
6 | アムジェン | 米国 | ヘルスケア | 2.4% |
7 | ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス | 米国 | 生活必需品 | 2.1% |
8 | コムキャスト | 米国 | コミュニケーション・サービス | 2.1% |
9 | ギリアド・サイエンシズ | 米国 | ヘルスケア | 2.1% |
10 | 中国石油化工 | 中国 | エネルギー | 1.9% |
GAFAMなどの大型グロース株は一切組み入れられていないこのポートフォリオ。成長性だけでなく割安度も重視 している点が伺えます。 この商品を買わないまでも組み入れている銘柄は今後の投資の参考になります。このコロナの状況下でギリアド・サイエンシズがワクチン開発に動いているニュースが出ているので長期目線で見ても面白そうです。
1位のアメリカは予想通りでしたが、2位に日本だったのは意外でした。現時点では伊藤忠商事のみ判明していますが、相対的に日本株が割安に位置していると考えてもいいかもしれないです。
当面はヘルスケアは大きく成長の可能性がありそうです。
私自身はNYダウインデックスと日経225インデックスを保有していますが、市場平均を上回るパフォーマンスを求めてこのような投信も検討したいですが、手数料が高めなのが難点です。
めざせ30歳代でアーリーリタイア!!